毎日の「お湯の温度」、何℃にしていますか?
お風呂やシャワーを使うとき、あなたの家の給湯温度は何℃に設定されていますか?
「特に気にしたことがない」「いつも家族が使ってる設定のまま」という方もこの記事を読んでいる方の中にはいるのではないでしょうか?。
実は、給湯温度の設定でお風呂やシャワーの快適さ・安全性・光熱費が劇的に変わります。
今回のブログでは、家庭での給湯温度設定の考え方と季節や目的に応じたおすすめ温度設定をわかりやすく説明いたします。
1. 給湯温度設定とは?
「給湯温度設定」とは、お風呂やキッチン、洗面所などでお湯を使う際に、お湯の温度を何度にするかを設定する温度が給湯温度設定です。
たとえば、給湯温度を「42℃」に設定しておけば、蛇口をお湯側にひねったときに自動的に42℃前後のお湯が出るようになります。機種によって多少の差はありますが、一般的な設定温度の範囲は以下の通りです。
| 用途 | 推奨温度設定 | 備考 |
| 手洗い・洗顔 | 35~38℃ | 肌に優しく低温で十分 |
| シャワー | 38~40℃ | 快適で安全な温度帯 |
| お風呂(浴槽) | 40~42℃ | 季節に応じて調整 |
| 台所(食器洗いなど) | 42~45℃ | 油汚れを落とす場合はやや高温 |
2. なぜ温度設定が大事なのか?
給湯温度を用途に合わせて細かく調整することで得られるメリットは大きく3つあります。
① 光熱費を節約できる
給湯設備のお湯を沸かすエネルギーの多くはガスや電気です。
温度設定を1℃下げるだけで、その場は数円単位程度の節約ですが、年間に換算すると約数千円単位の節約につながることもあります。特に、冬場は温度が高いお湯を使用する機会も増える傾向にあるため、給湯費の割合が高くなる傾向にあります。通常40℃で十分な温度設定を43℃で変更すると、その分消費エネルギーが約10%前後増える場合もあります。
② 安全性が高まる
高温すぎるお湯は、やけどやヒートショックのリスクを高める場合があります。
特に高齢者や小さな子どもがいる家庭では、設定温度を推奨温度設定で使用することで事故を防ぐことができます。
③ 給湯器の寿命を延ばせる
高温設定での給湯器の使用が続くと、給湯器内部の熱交換器に通常使用時より負担がかかります。
推奨温度設定で使用することで、機器の寿命を長く保つ効果も期待できます。
3. 季節ごとのおすすめ設定温度
季節によって適切な水温が変わるため、同じ温度設定でも「熱く感じる」「ぬるく感じる」ことがあります。ここでは、季節ごとの快適なお湯の温度目安をご紹介します。
| 季節 | シャワーの目安 | 追い焚き・浴槽設定 | ポイント |
| 春(3〜5月) | 38〜39℃ | 40℃前後 | 徐々に気温が上がるため、控えめ設定でOK |
| 夏(6〜8月) | 36〜38℃ | 39〜40℃ | 湿度が高く体温も上がりやすいので低めが快適 |
| 秋(9〜11月) | 38〜40℃ | 40〜41℃ | 朝晩の冷え込みに合わせて少し上げる |
| 冬(12〜2月) | 40〜42℃ | 41〜42℃ | 寒さ対策で高めでもOK。長湯しすぎに注意 |
補足:冬にお湯がぬるく感じるのは「水温が低い」だけでなく、室温や体温が下がっていることにより、お湯がぬるく感じる事があります。
まず浴室を暖め、体温を少し上げることで、お湯の設定温度を1〜2℃下げても快適に感じることが出来ます。
4. 家族構成やライフスタイルで違う「最適温度」
お湯のちょうどいい温度である「最適温度」は家庭環境や人によって感じ方が変わってきます。
● 小さな子どもがいる家庭
肌が敏感な小さなお子様には、37〜39℃のぬるめのお湯が適温です。
お湯の温度が高いと乾燥やかゆみの原因になることもあるので、特に注意が必要です。
● 高齢者のいる家庭
42℃以上のお湯は、血圧の急上昇や心臓への負担を招くおそれがあります。
40℃前後を上限にして、入浴前後に脱衣所も暖め、脱衣所と浴室の温度差を少なくすることも大切です。
● 共働き・短時間入浴派
入浴時間が短い人や仕事などで時間が限られている人は、38〜40℃程度のシャワーを利用する方光熱費を抑えることが期待出来ます。
浴槽に浸かる場合は、入る時間直前に沸かす方が効率的に利用できます。
5. よくあるトラブルと温度設定の関係
給湯設備のトラブルで、相談される内容は以下の内容になります。
● お湯が急にぬるくなる
→ 給湯器の設定温度が低い、または水圧が強すぎる可能性があります。
シャワーの水量を少し絞るだけでも改善することがあります。
● お湯の温度が安定しない
→ 給湯器の劣化やセンサーの不具合の場合があります。
10年以上使用している給湯設備の場合は点検をおすすめします。
● 浴槽がすぐ冷める
→ 浴室自体が冷えている、または保温機能付き給湯器の設定がオフになっている場合があります。
追い焚き機能の使い方を確認してみましょう。
6. 給湯温度設定を見直すタイミング
給湯温度の設定を見直すのにおすすめのタイミングは次のとおりです。
- 季節の変わり目(特に春・秋)
- 給湯器の定期点検や清掃の際
- 家族構成が変わったとき(子どもや高齢者が同居など)
- 光熱費が急に上がったとき
「なんとなくいつも同じ設定・同じ温度」から定期的に設定確認することで、より快適さも安全性も向上します。
7. 給湯温度の見直し=家計と安心の両立
最後に改めて、給湯温度設定を見直すメリットは以下の内容になります。
- 1℃の違いで光熱費を節約
- やけど・ヒートショックの予防
- 給湯器の負担を軽減し、給湯器を長持ちさせる
- 家族みんなが快適に過ごせる温度環境を実現
給湯温度を正しく設定することは、暮らしの安心を支える小さなメンテナンスとも言えます。
毎日の入浴やシャワーがより快適に、そして、安全に利用できるように今日から見直してみましょう。
8. 設備の点検や設定変更もおまかせください
給湯温度の見直しをした際に「設定を変えても温度が安定しない」「お湯がぬるい気がする」といった不具合に気が付く場合がありますが、原因がわからず対応できない場合もあるかと思います。
当社吉田設備では、給湯器・ボイラー・水回り設備の点検・交換・メンテナンスも随時承っています。
「ちょっと見てもらいたい」だけでも大歓迎です。お気軽にお問い合わせください。

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