季節も10月に入ると、朝晩の空気が一気にひんやりと肌寒くなってきました。
日中はまだ過ごしやすい気候でも、朝のシャワーや夜のお風呂を利用する際に浴室と脱衣所が「ちょっと寒いな…」と感じることも増えてくると思います。
そんな時に、おすすめしたい設備が、浴室暖房乾燥機や脱衣室ヒーターです。
実はこれらの設備、単なる「贅沢品」ではなく、健康にも家計にもやさしい設備なんです。
今回のブログでは、「なぜ浴室や脱衣室を暖める必要があるのか?」から、浴室暖房乾燥機や脱衣室ヒーター導入のメリット・選び方・費用の目安まで解説します。
■ なぜ“浴室や脱衣室”を暖める必要があるの?
「お風呂に入るだけなのに、わざわざ暖房なんて必要?」そう思う方も多いかもしれません。
ですが、実は浴室や脱衣室の“温度差”は、知らないうちに体に大きな負担をかけることがあります。
● ヒートショックとは?
秋から冬のニュースやテレビなどでも近年耳にすることが増えた「ヒートショック」という言葉ですが、
これは、急激な温度変化によって血圧が大きく上下するして体に大きな負担がかかる現象です。
ヒートショックが発生する例
寒い脱衣室で服を脱ぎ、温かいお湯に入る→ 血管が急に収縮 → 血圧が上昇
→ 血圧が上昇した状態でお湯に浸かり血管が拡張 → 血圧が急降下
このように“血圧の乱高下”することで、失神や心筋梗塞、脳卒中など発生する場合があります。
特に高齢の方や血圧が高めの方にとっては、最悪命に関わることもあります。
実際、入浴中のヒートショックによる事故は年間の死亡者数は交通事故よりも多いといわれています。
●体へのやさしさと快適さ
温かい浴室・脱衣室にすることは、安全面だけでなく「快適さ」も大きく変わります。
- 冷たい床に足をつけてもヒヤッとしない
- 湯上がりの寒さを感じにくい
- 小さな子どもや高齢者も安心して入浴できる
■ 浴室暖房乾燥機ってどんなもの?
最近では、新築やリフォーム時に取り付けるご家庭が増えている浴室暖房乾燥機ですが
様々な機能を兼ね備えた設備です。
● 主な機能と機能の特徴
暖房機能
入浴前の浴室を素早く暖める暖房機能です。
おおよそ数分程度で体感温度がぐっと上がり、入浴前から温度差を減らすことができます。
乾燥機能
雨の日に洗濯物を乾かすのに便利なだけでなく、浴室内の除湿を行うことが出来るため、浴室内のカビ防止にも効果的です。
換気機能
湿気を外に逃がすことでカビの発生を防ぎ、浴室内を清潔な環境に保つことが出来ます。
涼風機能
夏場の入浴時などに涼しい風を出す機能です。湯上り後に湯あたり解消やほてった体を適度に冷やし、汗をかくのを防ぎます。
このように浴室暖房乾燥機は、多機能で一年通して活躍が見込める多目的な設備です。
● 電気式とガス式の違い
浴室暖房乾燥機には分類を大きく分けると、電気式とガス式の2種類があります。
電気式は、電気ヒーターの力で温風を作り出す機種です。
工事が比較的簡単で設置費用も抑えやすいのが特徴です。
ただし、暖まるまでに少し時間がかかり、電気代はやや高めになります。
一方のガス式は、ガスの熱で温風を発生させる機種です。
電気式に比べると暖まりが非常に早く、乾燥機能も強力です。
デメリットとしては、ガスの配管が必要なため、初期工事費が少し高くなる点です。
浴室暖房乾燥機を検討されている方は、使用環境やライフスタイルに合わせて機種を選択するのがポイントです。
■ 脱衣室ヒーターの必要性と選び方
浴室を暖めても、脱衣室が寒いと意味がありません。
服を脱ぐ・着るときの温度差が大きいと、ヒートショックのリスクが残ります。
そこでおすすめなのが脱衣室(洗面所)用のヒーターになります。
脱衣室ヒーターは、壁掛けタイプや床置きタイプなど後付けでも設置できる製品が増えています。
● 脱衣室(洗面所)用のヒーターの主なタイプと特徴
壁掛けタイプ
電気式が主流で、壁の高い位置に取り付けて温風を部屋全体に広げるタイプです。
洗面台の上などスペースの限られた場所にも設置しやすいのが魅力です。
パネルヒータータイプ
こちらは赤外線の放射熱でじんわり暖めるタイプで、静かで優しい暖かさが特徴です。
床置きタイプ
コンセントを差し込むだけで使える簡単な機種で、賃貸住宅や工事を避けたい方にもおすすめです。
● 注意したいポイント
脱衣室ヒーターを選ぶ際は、水まわりで使う機器のため、まず防水性能があるか確認しましょう。
防水性能も等級があるので、等級も合わせてチェックするようにしましょう。
次に電源の容量です。100Vか200Vかを確認し、家庭の電気容量に合っているかを確認しましょう。
小さな子どもや高齢者の方とお住まいの方は、転倒防止機能や自動停止機能など、安全装備の有無も確認しておくことで、家族みんなで安心して使用することが出来ます。
■ 実際の導入費用と工事の流れ
「便利そうだけど、費用が気になる…」という方も多いでしょう。
設置費用は機種や環境によって差がありますが、一般的な目安を紹介します。
● 浴室暖房乾燥機の費用目安
電気式の場合、本体価格が6万~12万円前後で、取付工事費が3万~6万円ほど。
合計ではおおよそ9万~18万円程度です。
ガス式になると、本体が10万~18万円ほど、工事費が5万~8万円ほどで、
トータルでは15万~26万円くらいが目安になります。
既存の換気扇から交換する場合や、新規の配線工事が必要な場合は、追加費用が発生します。
● 脱衣室ヒーターの費用目安
壁掛けタイプの場合、本体と取付工事を含めて4万~8万円ほどが一般的です。
床置きタイプは、工事不要のため1万~3万円前後で購入・設置が可能です。
● 工事の流れ
まずは現地調査を行い、配線や配管の状態を確認します。
次に設置位置を決定し、電気またはガスの配管工事を行います。
その後、本体を取り付けて動作確認を行い、使用方法の説明をして完了です。
工事の所要時間は、通常半日から1日程度で終わることが多いです。
なお、詳細な金額に関しては、実際に現場を確認後に見積を提示いたします。
■ 節電・省エネのコツ
せっかく導入しても、電気代が心配という方もいると思います。
使い方次第で、光熱費を抑えながら快適さをキープできます。
まず、使うタイミングを工夫しましょう。
入浴前の5〜10分だけ予備暖房をかけるだけで十分暖まります。
浴室が温まったら、入浴中はOFFにしても保温効果は続きます。
次に、フィルター掃除を定期的に行うこと。
ホコリが溜まると暖まりが悪くなり、余計な電力を消費します。
1〜2ヶ月に一度の簡単なお手入れで効率がアップします。
最後に、換気とのバランスを大切に。
入浴中は暖房、入浴後は換気を行うことで、カビの発生も防げます。
■ まとめ:この秋は“あったかいお風呂時間”を手に入れよう
- 朝晩の冷え込みは、体にも家にもストレス
- 浴室暖房・脱衣室ヒーターでヒートショック対策
- 冬前の今が導入・点検のベストタイミング
寒くなる前に準備しておくことで、快適で安全な冬の入浴が迎えられます。
毎日の“あたりまえの安心”を守るために、ぜひ一度ご検討ください。
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